管理栄養士研修(第38回食事療法学会の報告)
ベル薬局グループでは毎月1回、医療コンサルタント(薬学博士)の中原先生をお招きし、スキルアップ特別研修を実施しております。
今回はベル薬局グループの管理栄養士が2019年3月2日(土)札幌市で行われた、公益社団法人日本栄養士会医療事業部主催の食事療法学会での学会発表の報告を行いました。
【講義内容】
・第38回 食事療法学会 学会発表の報告
特別研修②(オーストラリア医療制度視察の報告)
ベル薬局グループでは社会人として医療人として視野を広げる為に、薬剤師 管理栄養士 調剤薬局事務が、海外薬局視察ツアーに参加しています。
2018年はオーストラリアのケアンズに行き、オーストラリアの薬局を視察し、日本との医療制度の違いや薬局の在り方を学んできました。
■オーストラリア
・場所 日本のほぼ真下。面積は日本の約20倍で、アメリカ(アラスカ除く)とほぼ同じ。
・時差 マイナス1~プラス2時間。位置的には日本のほぼ真下にあるが、国土が広いため時差にも大きく差がある。一部の州ではサマータイム制を採用しており、期間中は更に1時間プラスされる。
・気候 4つの気候帯がある。ケアンズは熱帯性気候に属し、はっきりした四季はなく、雨季と乾季に分かれている。雨季でも一日中雨が降り続けることはなく、一時的にスコールが降った直後には晴れているといったことも多い。冬でも最低気温は16℃前後で、日中は半袖で過ごせるほどである。
・人口 約2460万人(51位)で、うち8割以上がヨーロッパ系である。移民が全体の約2割を占める。また現地で働く日本人も多く、在留邦人数は約93000人。
・人口密度…2.8人/㎢
・平均寿命…男性が78.5歳、女性が83.3歳(2005年)
・平均年収 約670万円(日本の平均が約442万円)
・産業 豊かな自然からサービス・観光業が主な収入源となっており、約7割を占めている。農業や工業も行われているが、特に農業は貿易に特化しておらず、基本的に自給自足である。また、金・オパールの採掘も行われ、お土産品によく使われている。
■医療制度
基本的にはイギリス連邦諸国のシステムを真似ており、プライマリケアや総合診療医(GP:かかりつけ医制度)システムを持つ。公的医療制度と民間医療保険が並立し、民間保険からは自己負担の大部分が補償される。また、混合医療が認められている。政府は収入に応じた民間医療保険への加入を推奨しており、市民の約半数は民間保険に加入している。保険料の約1/3は所得税控除とされている。
また民間医療保険には、留学生の加入を義務付ける専用の健康保険や、一時滞在者用の保険なども整備されている。
□公的制度 Medicare(1984~)
・日本の健康保険に相当し、外来診療の一部補助、入院費の全額補償等を行う。
・保険料(Medicare税、全体の1/4)は個人所得の約2%、残り3/4は一般財源から出る。
・低所得者への課税は免除され、高所得かつ民間医療保険未加入者には1%を追加課税する。
・歯科・眼科・救急やコンタクトレンズなど、カバーされないものも少なくない。
□民間医療保険 Health funds
・最も市場シェアが大きいのはMedibank(30%)。2009年までは政府公企業だったが、
現在は民間営利企業となっている。
・営利・非営利企業が存在し、一部の保険会社は加入者を地域で限定することもある。
■医療提携体制
基本的にGPが担うプライマリケアと、病院が担う二次・三次医療は分かれており、病院
や専門医にかかるにはGPの紹介状が必要となる。
□GP(General Practitioner、一般開業医)
・ほとんどは開業医で、全国に約25,000人存在する。人口10万人あたりの平均は91.3人だが、地
域によって差が見られる。
・歯科以外のほぼ全分野に関して診察を行う。GPにかかるだけで解決することも多い。
・GPの選択や変更に特に制限はなく、自宅や職場の近くで探すのが一般的。
□専門医(Specialist)
・専門的な診療が必要と判断された場合に紹介されるが、混み合っていることが多い。
・早くても1週間は待つが、緊急性が高いと優先的に予約が入ることもある。
□病院(Hospital)
・公立と民間(私立)に分かれ、更にそれぞれに総合病院と専門病院がある。
・約1360施設があり、割合は6:4(病床数7:3)である。
・公的病院は州によって運営され、原則として一般国民に対し無料でサービスを提供する。
・過疎地の小さい病院から大都市部の大病院まで多様性があり、精神病院も19ある。
・民間病院にはさらに営利・非営利の2タイプがあり、公的病院と比べて小規模。
公的病院に比べて、民間病院は程度の医療サービスを提供する棲み分けがなされてきたが、近年では
緊急性の低い「選択的手術」を行うなど、病院数の多い都市部では公的病院と民間病院、民間病院
間の競合が激化している。
■薬局
オーストラリアでは、薬局は一般的に「Chemist」と表記される。
オーストラリアでは、1人当たりの年間受診回数が6.6回(日本の約半数)であるのに対して、薬局
の年間利用回数は14回以上であり、医療機関利用の倍以上となっている。理由として、オーストラリア
ではリピート処方せん制度が導入されており、患者の症状と使用する医薬品によっては、最大1年間受
診をせずに過ごせることが挙げられる。その分薬剤師には、患者の薬物管理に関して相応の責任を負うこ
とが求められると言える。
□日本との比較
人口10万人当たりの薬局薬剤師数はテクニシャン(1人の薬剤師に1~2人付く)も調剤業務要員としてカウントされるため、合算すると日本とほぼ同じだけの薬局薬剤師が人口に対して存在する計算となる。また、これを店舗当たりに当てはめると、6.6人となり、日本の2.7人に対して約2.4倍の人数が調剤業務を担っていることになる。一方で薬局1店舗がカバーする人口の割合は日本の約1.8倍である。
また、年間処方せん枚数は2億7500枚で日本の約1/3程度にもかかわらず、1店舗当たりの枚数(月間)は4倍にもなる。
このような差が生じる理由として、調剤方法や薬歴記載方法、法規制に大きな違いがあることが挙げられる。
また、1人の薬剤師が運営できる店舗数は州によって異なり、3~6店舗に制限されることもある。
海外研修(オーストラリア医療制度視察)
ベル薬局グループでは医療人として視野を広げ成長して頂く為に、薬剤師 管理栄養士 調剤薬局事務を対象に海外研修を実施しております。
2018年はオーストラリアのケアンズに薬局研修(医療制度現状視察)に行ってきました。🐨
オーストラリア薬局研修の報告会は7月に行います。👨🏫👩🏫
【ベル薬局グループ 海外研修】
http://www.belle-ph.com/training/index.html
OTC勉強会(H30年高度管理医療機器)
ベル薬局 本店で高度管理医療機器に関する勉強会を行いました。
今回は医療機器の分類(一般医療機器、管理医療機器、高度管理医療機器)と、 高度管理医療機器の取り扱いにおけるコンプライアンスの再確認を行いました。
ベル薬局グループでは毎月1回 各店舗にて、社員のスキルアップ及び登録販売者の育成の為に、 OTC勉強会を実施ております。
特別研修②(タイ医療制度視察の報告)
ベル薬局グループでは医療人としての成長の為、新人研修・社内研修・学会発表・製薬メーカーや近隣病院での勉強会・医療コンサルタントの特別研修など行っております。また、社会人として医療人として視野を広げる為に、薬剤師と調剤薬局事務を対象に海外研修を実施しております。2017年はタイ研修に行きタイの薬局を訪問・見学し日本の医療制度との違いを学びました。
【タイ】
<位置>
東南アジアの中心に位置し北はラオス、東はカンボジア、南はマレーシア、西はミャンマーに囲まれている。
<言語>
主な言語としてタイ語、北タイ語、南タイ語、イーサン語、ビン南語、クメール語、ジャウィ語がある。
<時差>
日本とのマイナス2時間
<気候>
3~5月 暑気 乾燥したシーズンでもあり、それ程暑くない。
6~10月 雨季 平均気温29度、湿度87%、ほぼ毎日スコールがあり、大変蒸し暑い時期。
11~2月 乾季 だいたい11月に入ると、雨は降らなくなり気温も下がって、年間で一番過ごしやすい時期。
<人口>
約6700万人(タイ族が約85%、中華系が10%、他にモーン・クメール系、マレー系、ラオス系、インド系)
【医療費】
1人当たりの医療費は約1万4000円(日本の約1/18)
タイでは体調が不調だと、クリニックや病院に行くよりも薬局へ行って、薬を買って治す。病院へ行って長時間待たされ、高いお金を払うより、自己管理して体調不良の際は薬局で薬をもらう方が時間もお金もかからないと思う人も多い。
【医療制度】
公務員医療給付制度、社会保障制度、30バーツ制度
ご興味のある薬学生は、ぜひご参加ください。
<次回、特別研修開催日は12/21(木)です!!>
海外研修(タイ医療制度視察)
ベル薬局グループでは医療人としての成長の為、新人研修・社内研修・学会発表・製薬メーカーや近隣病院での勉強会・医療コンサルタントの特別研修など行っております。また、社会人として医療人として視野を広げる為に、薬剤師と調剤薬局事務を対象に海外研修を実施しております。
2017年はタイ研修(医療制度現状視察)に行きました。
タイ研修(医療制度現状視察)の報告会は11月に行います。
海外研修(シンガポール医療制度視察)
ベル薬局グループでは医療人としての成長の為、新人研修・社内研修・学会発表・製薬メーカーや近隣病院での勉強会・医療コンサルタントの特別研修など行っております。また、社会人として医療人として視野を広げる為に、薬剤師と調剤薬局事務を対象に海外研修を年2回実施ております。
2016年は薬剤師はアメリカ研修(無菌調剤、薬剤師現状視察)に行き、調剤薬局事務はシンガポール研修(医療制度現状視察)に行きました。
シンガポール研修ではシンガポールの薬局ドラッグストアと薬剤師会を訪問し、医療制度・テクニシャン制度・禁煙指導について学び、そしてシンガポールの観光を楽しみました。
<位置>
シンガポールはマレー半島の最南端にあり赤道直下。面積は東京23区と同じくらい。
<言語>
国語はマレー語。公用語は英語、中国語、マレー語、タミール語(インド系に母語とする者が多い)
<時差>
日本より1時間遅い。
<気候>
赤道直下に位置するため、一年を通じて高温。雨季と乾季の区別ははっきりしないものの、11月から3月にかけて降水量が多い。5月から9月は1回当たりの雨量が増え、強風に見舞われる。首都シンガポールは標高5mであり、年平均気温は27.4度、1月の気温は26.4度、7月は27.9度である。11月から1月にかけては雨季の影響もあり比較的涼しい。年平均降水量は2087.1mm。
<人口>
約554万人(中華系74%、マレー系13%、インド系9%)
人口密度は世界3位
平均寿命 83.1歳(世界3位)(2015年調べ)
出生率 1.25(世界184位)(2014年調べ)
65歳以上人口 11・68%(世界57位)
出生率低下と平均寿命の長期化で高齢化が進み、65歳以上の人の割合は上昇している。
<病院>
大きく分けて政府系の病院と私立の病院に分かれる。病院が独自に料金を決める自由診療の形をとっているため、かかる病院によって料金が変わる。ポリクリニック(政府系の診療所)にかかれば、診察費は安くなるが、質の高いサービスをもとめ、私立の専門医を受診すると何百ドルもかかるといった大きな開きがある。
【医療制度】
メディセーブ、メディシールド、メディファンド
【年金制度】
CPF年金制度
認知症サポーター養成講座
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